赤ちゃんの夜泣き。上手に乗り切る方法を身につけよう
面倒を見ているこっちこそ泣きたくなる!というくらい深刻な赤ちゃんの夜泣き。
「大きくなるまでの辛抱」「自然現象なのだから仕方ない」と頭では理解できていても、日中の家事や育児で疲労困憊している身にはかなり堪えるものです。
お母さんが睡眠不足でピリピリしていると、その不安定な心理状態は赤ちゃんにも伝染してしまいます。
そうなると母子共に健康を損ねてしまいますから、できるだけ楽観的に受け止めて、上手に乗り切る方法を身につけるようにしましょう。
夜泣きの原因やそのメカニズム、夜泣きの軽減・改善に有効とされている方法を紹介します。
大人よりレム睡眠の時間が長い、が有力説
睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠が、90分周期で交互に入れ替わることで成り立っています。
簡単に説明すると、ノンレム睡眠とは眠りが深く脳が休止している状態のことであり、レム睡眠とは眠りが浅く脳が活動している状態のことです。
赤ちゃんは大人に比べて、ノンレム睡眠よりもレム睡眠の時間のほうが長いことがわかっています。
つまり正しい睡眠の周期が、まだ確立されていないのです。睡眠中に脳が活動していると、日中の記憶が蘇ったり夢を見たりして気持ちが落ち着かなくなり、夜泣きを生じさせると言われています。
突発性発疹や腸重積の可能性もある!?
それまで何ともなかったのに、いきなり夜泣きが始まった場合は、突発性発疹(とっぱつせいほっしん)の可能性があります。
突発性発疹とは、ヒトヘルペスウイルスの感染が原因となる病気のことです。
生後4ヶ月~1歳の子供に多くみられ、発症すると40℃前後の高熱を出します。解熱剤の処方などにより比較的簡単に治りますが、麻痺の後遺症が残り得る脳炎を合併することもありますから油断は禁物です。
突然の夜泣き→数分後に泣き止む→また泣き出す。
この状態を繰り返す場合は、腸が重なり合ってしまう病気、腸重積(ちょうじゅうせき)の疑いがあります。
生後10ヶ月の子供に多くみられ、腹膜炎へと進行すると命が危ぶまれますから要注意です。
医師直伝!本当に効き目があった対処法
病気の心配はないけれど、どうしても夜泣きが気になる、少しでも軽減させたい。
そんな方は、以下の対処法を試してみることをお勧めします。
※医師のアドバイスを受けたお母さんたちが実践して、本当に効き目があった方法です。
その1:ミルクをたっぷりあげる
夜泣きの原因が、単にお腹が空いているだけということもあります。
心当たりがあったら、寝る前におっぱいやミルクをたっぷり飲ませてあげましょう。
飲ませ過ぎによる肥満を心配する声もありますが、多くの専門家は問題ないという意見です。
その2:洋服の枚数を減らす
洋服の枚数を減らすことで、夜泣きの劇的な改善が期待できます。
風邪を引かせたくないという親心で、ついたくさん洋服を着せてしまう。
ありがちですが、実は赤ちゃんは体温が高いので暑がっている可能性大なのです。
その3:川の字で寝る
赤ちゃんを真ん中にして、親子3人『川の字』で寝てみましょう。
お父さんとお母さんが傍にいることで安心感を得られ、夜泣きが減ったり寝つきが良くなったりします。
その4:昼間思い切り遊ばせる
昼間は思い切り遊ばせて(日光を浴びることのできる外がベスト)、体を疲れさせましょう。
そうすることで夜スムーズに眠りに入れるようになり、熟睡度もアップします。
その5:タオルを与える
夜泣きが酷かったら、タオルを与えてみましょう。
赤ちゃんは生まれつき、肌触りが良くてフワフワしたものを触ることで、心を落ち着かせる本能を備えているそうです。
その6:背中をさする
背中をさする道具に良いと言われているのは、お母さんの手、ティースプーン、歯ブラシの3つです。
効き目があるものは1人1人違いますから、自分の子に合うものを見つけてください。
その7:レジ袋の音を聞かせる
やり方は、赤ちゃんから1mほど離れた場所で、擦り合わせるだけでOKです。
ガサガサという音は私たちには耳障りですが、赤ちゃんにとっては、お腹にいた頃に聞こえていた血流の音と似ていて心地良いそうです。
その8:顏の周りをゆっくりつつく
これは『ダーリンは外国人』という漫画で紹介されていた方法です。
時計の針のように、時刻の部分に点々と指を置いていく感じで、ぐるりと一周させてつつくのがポイントなのだとか。回転の方向は時計回り・反時計周りのどちらでも良いそうです。