不眠の原因?20%の人が体験している頭内爆発音症候群のメカニズムと対処法|安眠メイク

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2015年11月4日
不眠の原因?20%の人が体験している頭内爆発音症候群のメカニズムと対処法

寝る直前に爆発音を聞いたり、閃光を見たりした経験はありますか?それ、実は「頭内爆発音症候群」と呼ばれる神経の誤作動が原因で起こる現象です。ちょっと怖そうなこの現象の原因と対処法を一緒にみていきましょう!

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頭内爆発音症候群って、どんな現象?

この記事のタイトルを見て、頭の中に「?」を思い浮かべた方も多いかと思います。私も「頭内爆発音症候群」という言葉を初めて知りました。
ベッドに横になる女性
突然ですが、ここで皆さんに簡単な質問をさせて下さい。以下のような体験がありますか?
・寝る直前、どこかで爆発音が聞こえて目覚めたことがある。
・寝る直前、体が落下するような感覚になり、目覚めたことがある。
・寝る直前、閃光のような眩しい光を見て目覚めたことがある。
・上記3つの体験を、深い睡眠に入る直前に経験して目覚めたことがある。

これに1つでも当てはまった方は「頭内爆発音症候群」を体験している可能性が高いですよ。

寝る直前に爆発音が聞こえる

私も頭内爆発音症候群を体験したことがある一人です。ある時期、大事な試験が間近に迫っていて、朝早く起きて夜遅くまで1日勉強漬けの日々を送っていました。勉強に区切りがついて「さあ寝よう!」とベッドに入って目を閉じたのですが、しばらくしてから「バーン!」という爆発音を聞きました

それに驚き目が覚めてしまい、眠れなくなったことがあります。「せっかく夢見心地だったのに、近所で火事でも起きたの!?」と思って、外を見たりニュースの検索をしたのですが、何も起きていなかったので「あの音は何だったんだろう?」と疑問に思いました。

後日、このことを友人に話したら「体が落ちる経験をしたことがある」、「眩しい光を見たことがある」といった話を聞くことができました。
気になって調べてみたら「頭内爆発音症候群」というワードがヒットし、友人たちと「こんなことがあるんだ」と納得しました。

脳の神経が誤作動するとこの現象が生まれる

なぜ、このような現象が起きるのでしょうか。
睡眠は、覚醒している脳を少しずつ休めてオフの状態に持っていくものです。しかし、この時に脳が上手に休めなくなったり、一部分が覚醒したままになったりしていると、音を処理してくれる脳の神経が誤作動をしてしまいます。そうすると、このような爆発音が頭の中で鳴り響くという現象が起きるのだそうです。

ちなみに、人の唸り声を聞いたり、耳鳴りのような雑音を聞いたりする現象も頭内爆発音症候群の現象として考えられています。金縛りやジャーキング(寝入りばなや睡眠中に体がビクッとなる)などを併発して、この現象を体験している人もいます。

神経誤作動の原因は「ストレスと疲労」


脳の神経が誤作動してしまう原因は、ストレスと疲労ではないかと考えられています。
・普段、セカセカと焦った毎日を送っている
・仕事などでピリピリすることが多い
・過度な仕事内容をこなしている
・プレッシャーと戦っていることが多い

上のいずれか4つに当てはまり、忙しくてゆっくりする時間がなかったりすると、頭内爆発音症候群が起きやすくなるのです。

私の場合、数日間まともに休憩を取らず勉強漬けの日々を送っていた疲労と、試験に受からなければならないというプレッシャーと戦っていたことがストレスとなり、このような現象が起きたのだと自分で考えました。

忙しいと体が疲れてしまい、それに加えて精神的な疲れも感じてしまうので、脳がきちんと休まらないんですね。

頭内爆発音症候群の対処法はあるの?

こんな怖い現象、対処する方法はないの?と疑問に思う人も多いはずです。頭内爆発音症候群に有効な対処法はあるのでしょうか?
湯船に浸かる女性

薬物での対処法は見つかっていない

残念なことに、頭内爆発音症候群に有効な薬物での対処法は、今のところ見つかっていません。どうしても眠れなくなってしまった場合、神経が誤作動しないような安定剤や睡眠導入剤などを処方される可能性が考えられます。

これに悩まされ続けるとうつ状態にも陥ることがあるので、それに対応した薬を処方するケースもあるそうです。

日頃のストレスを解消してあげることが大切

有効な薬物がなければ、原因となっているストレスを解消してあげることが大切になってきます。薬を服用するよりも、自力で解消できたらそれが1番ですよね。

10分でも良いので、自分の好きなことに打ち込む、美味しいものを食べて休憩する、お風呂にゆっくり浸かるなど、自分に合ったストレス解消法を見つけてリラックスする時間を設けましょう。普段から心と体をゆっくり労わってあげることで、ぐっすりと眠れるようになります。

頭内爆発音症候群は病気ではない

「症候群」という名前を見ると、これって病気なの?と不安になってしまいます。しかし、頭内爆発音症候群は病気ではないと考えてください。この現象が起きた場合は「脳が少し疲れているんだな」と軽く考えるくらいがちょうど良いかもしれません。
本を読む女性

爆発音は怖いけれど、気にし過ぎないこと

初めて夜中に爆発音を聞いた時、怖くてたまりませんでした。3日くらい寝られなかったような気がします。しかし、あまり気にし過ぎても眠れなくなるだけなので、もうどうにでもなれ!と思い、寝ることだけに意識を向けました。

どうしても怖いのであれば、豆電球にしたり羊を数えたりなど、色々と試してみましょう。気にし過ぎると睡眠障害を発症することもあるので、そうならないためにも寝る前の対策をきちんと考えておくようにしましょう。

頻繁に起こるようなら病院へ

あまりにも頻繁に起こるようなら、病院へかかるようにしましょう。もしかしたら、脳に病気があるかもしれないからです。何科にかかれば良いのか分からない方は、とりあえず総合病院に行くことをオススメします。

また、先ほども言いましたが、夜眠れなくなったり、途中で何度も起きたりする睡眠障害を発症することがあります。

爆発音を聞いてから2週間経っても眠れない場合は睡眠障害の可能性があるので、専門家に相談してみましょう。

質の良い睡眠を取るためのアドバイス

質の良い睡眠を取るために、温かい飲み物を飲むことをオススメします。ホットミルク、ハーブティーなど、何でも良いです。
私は温かい飲み物を飲んで一息ついてから寝るように習慣を変えたら、自然と頭内爆発音症候群が起きなくなりました。

また、アロマなどの香りも質の良い睡眠を取る手助けをしてくれます。私の友人はアロマを焚くのがめんどうくさいという理由で、寝る前にお気に入りの香水をひと吹きしてから布団に入るという習慣を身に付けたと言っていました。

自分に合った睡眠前のリラックス法を考えて、不眠の予防策にしてみると良いかもしれません。

著者:矢沢 ゆう

現役女子大生WEBライター
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「読み手の疑問にきちんと答える」をモットーに、日々パソコンと向き合って執筆活動をしています。
まだまだ駆け出しの未熟なWEBライターですが、音楽・心理学関係の記事執筆なら得意なのでお任せください!
過去に某有名バンドの作品レビューを執筆しましたが、1日で約300PVを稼いだこともあります。
音楽関係は必要に応じて取材や作品鑑賞、ライブに行くことも可能です。
また、心理学と生活は切っても切れない関係にあると私は考えております。
「ストレス社会」と言われている今、ストレスが原因で引き起こされる心の病について知りたい方が多くいるかと思います。
心の病やストレス解消法など、皆さんが身近に感じられる心理学の記事を執筆するように心がけていきます。
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