ムズムズする脚が睡眠を邪魔しているー『レストレスレッグス症候群』|安眠メイク

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2015年6月3日
ムズムズする脚が睡眠を邪魔しているー『レストレスレッグス症候群』

レストレスレッグス症候群とはムズムズ足症候群とも呼ばれます。その名のとおり、脚がムズムズ して、夜なかなか寝付けないなどの困った症状を起こします。自分の意思に反しての脚のムズムズ感は堪えがたいものがあります。

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足のほてりやむずむずはレストレスレッグスかも

夜、布団に入ってから「なぜか脚がむずむずして眠れない」「脚がほてって不快でなかなか寝付けない」「じっとしていると脚を動かしたくてしょうがない」ということで困っていませんか?

実はそれ、レストレスレッグス症候群という、正式な名前がある病気かもしれませんよ。 ストレスレッグ1

レストレスレッグス症候群の症状

レストレスレッグス症候群は、別名ムズムズ脚症候群とも呼ばれます。じっとしている時に、脚がむずむずすることが主な症状です。患者さんによって、症状の表現は様々です。

「むずむずする」

「虫が這っているような」

「動かさずにはいられない」

「ほてる」

「ぴりぴりする」

「そわそわする」

というような感覚が脚全体に起こります。脚の表面ではなく、内部に症状を感じます。特に大腿部やふくらはぎの内部に感じることが多く、歩いたりして脚を動かしている時には、ほとんど症状が出ないようです。

レストレスレッグス症候群は、夕方から夜にかけて症状が強くなる特徴があります。

じっとしている時に起こるので、布団の中でじっとしているとむずむずしてきます。むずむずしてくるとなかなか寝付けなくなります。

脚を動かすとむずむず感は消えますが、それではいつまでも眠れないですよね。その結果、睡眠障害を起こす場合があるのです。

夜だけの問題ではなく、昼間、デスクワーク中、学校の授業中など、やはりじっとしている時にむずむず感が起こる場合もあります。むずむずを解消しようと、脚を動かしたくても、むやみに歩き回るわけにもいかないので困りものです。

レストレスレッグス症候群を患ったある学生さんは、日中のむずむず感で苦しみました。机に座ってじっとしているのが耐えがたく、授業どころではありませんでした。

むずむずして動かしたい!という感覚をなんとか抑えようと、靴を脱いでみたり、膝をひもでしばってみたり、いろいろ試したそうですが、むずむず感は収まらず、仕方なく両足をパタパタさせていたようです。とにかく「脚がイライラする」のだそうです。

脚がむずむずするだけで、何をそんなに騒いでいるのだ、と思う人もいるでしょう。しかし、勝手に脚がむずむずするというのは、想像以上に耐え難いものなのです。

むずむずして動かしたくてしょうがないという感覚は、経験しないと分かりづらい感覚なので、レストレスレッグス症候群の人が、この耐え難さを言葉で説明しても周りの人になかなか分かってもらえないようです。 ストレスレッグ2

レストレスレッグス症候群の診断基準

レストレスレッグス症候群かどうかの診断基準があります。ちょっと脚がむずむずしたり、不快感があったりする人は、ぜひ確認してみてください。


1 脚を動かしたいという強い欲求が不快な下肢の異常感覚に伴って、あるいは異常感覚が原因となっておこる

2 その異常感覚が、安静にして、横になったり、座ったりしている状態で始まる、または増悪する

3 その異常感覚は運動によって改善する

4 その異常感覚が日中より夕方夜間に増悪する

(国際RLS研究班(International restless legs syndrome study group)の診断基準)

診断基準の4つ全てに当てはまった人は、レストレスレッグス症候群の可能性があります。

その他にも
・家族でレストレスレッグス症候群を患っている人はいるか
・ドパミン受容体作動薬が不快感の軽減に効果がある
・周期性四肢運動障害を合併していないか、も重要な判断材料となります。

周期性四肢運動障害とは、就寝中に、手、つま先、膝下などがぴくぴくと痙攣して、眠りが浅くなってしまう病気です。レストレスレッグス症候群との合併率が高いといわれています。

レストレスレッグス症候群の原因

今のところ、はっきりした原因は分かっていません。しかし、ドーパミンの働きを助ける薬を投与すると症状が良くなることから、脳内のドパミンという神経伝達物質の働きが、何かしら関係しているのではないかと考えられています。

鉄分不足も原因のひとつとして考えられています。その理由として、鉄がドーパミンの合成を助ける役割をしているため、鉄分不足でドパミンの合成が十分にできないからではないかといわれています。

鉄分不足の人に発症しやすいので、女性は注意が必要です。妊娠中は特に鉄分不足になりやすいので、栄養面に気をつけましょう。

レストレスレッグス症候群になってしまい、睡眠が十分にとれなくなるのはお母さんにも赤ちゃんにも良くないですよね。

レストレスレッグス症候群の治療方法

症状が軽い人は、まずは日常生活の中で症状を悪化させるものを避けることが大切です。 カフェイン、アルコール、ニコチンは症状を悪化させる可能性があるので、コーヒーやお酒、タバコは出来るだけ避けるようにします。

そして、鉄分をしっかり摂って鉄分不足を防ぐことが大切です。

さらに、健康的な食事を摂る、軽い運動をする、脚をマッサージする、などが症状の改善に有効です。 ストレスレッグ3

症状が改善しない人や重症の人には、レストレスレッグス症候群の治療薬があるので、お医者さんと相談して薬での治療も考えていくようにしましょう。

何科を受診したら良い?

レストレスレッグス症候群かもしれないという人は、まずは、睡眠障害を扱っている専門医のところか神経内科に行くようにしましょう。

著者:田中みか

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猫と温泉をこよなく愛するフリーライターです。
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