二度寝のメリット・デメリット
二度寝って気持ち良いですよね。でも、寝坊とか遅刻とか、いろいろと負の要素もあってか、二度寝は悪だ!と決めつけてしまう人も多いのも事実です。つい睡魔に負けて二度寝をしてしまい、このダメ人間!なんて恋人に言われた人もいるかもしれません。
しかしながら、スマートな二度寝は非常に効果的です。もちろん、一般的に言われているような、あのずるずると長く寝てしまう二度寝のことではありません。どちらかと言えば、昼寝に近い二度寝の効果についてお話ししていきたいと思います。
二度寝の気持ち良さとメリット
二度寝というのは、眠りの浅いレム睡眠時、かつ完全には目を覚ましていない、まどろんでいる状態に起こるものだと言われています。では、ここから二度寝が気持ち良い理由、そしてそのメリットについてふれていきましょう。
幸せな夢うつつ
先ほどふれたレム睡眠時、つまり眠りの浅い時、人間は夢を見ると言われています。こうした状態から少しだけ目を覚ますと、現実と夢の間を行き来できる、まさに夢うつつな気分に浸れます。そのため、意識もはっきりせず、また正しい判断もできず、また幸せな浅い眠りへと誘われるのです。
外界にあるものすべてが美しい
レム睡眠時の特徴として、筋肉の休息と脳の運動についてふれました。この状態にある私たちは、外界から受ける刺激がソフトに感じられるので、寝具の感触が普段よりも柔らかく、また光や物音はいつも以上に優しく感じるのです。そのため、私たちにとって外界にあるものすべてが優しく、また美しく感じられるのです。
ストレスなんてない、あるのは幸せだ
目を覚ます直前、私たちの身体ではコルチゾールというホルモンの分泌量が高まります。一方、このコルチゾールの悪影響として、成人病をきたす恐れや、(記憶を定着させる)「海馬」の侵害、また多幸症があります。けれどもこれらすべては、過剰な分泌が引き起こすものです。
スマートな二度寝でコルチゾールを身体全体へと行き渡らせることで、普段の生活からストレスを寄せ付けない、それがコルチゾールの過剰な分泌を避けるひとつの手段です。この正の連鎖で、ストレスなき幸せな生活を獲得しましょう。
スマートな二度寝とスッキリな目覚め
スマートな二度寝とはいうものの、二度寝で悩む多くの人は、寝坊や遅刻をしてしまうほどの二度寝をしてしまうから悩むのだと思います。
しかし、こうしたスマートでない二度寝にはデメリットがあります。例えば、二度寝が浅い眠りの場合、だらだらと浅い眠りを必要以上に続けることで、身体には疲労感を与えてしまいます。また土日にいつもより何時間も遅くまで寝てしまうと、睡眠リズムが狂ってしまい、月曜の朝にすっきりと目覚められなくなってしまうのです。体内時計の切り替えスイッチは太陽光
人が目覚める際、最も大きな手助けをしてくれるのは太陽の光です。それは、日光が睡眠を促すメラトニンの分泌を止めるからです。メラトニンは日光を浴びてから十数時間後、また日光が当たらなくなってきたころに分泌を開始します。
これにより、私たちは眠気を催し睡眠へと移るのです。そうして翌朝、日光を浴びることで、その分泌がストップされる、これが私たちの睡眠リズム、俗に言う体内時計というものなのです。
すっきり目覚める秘訣は体温上昇
私たちの身体は、日中にたまった熱を夜に放出しようとするため、必然的に睡眠時には体温が下がります。眠くなると、手先があたたかくなるのは、末梢部へと血流量を増やすことで熱を放出しているからです。
このメカニズムをとらえて考えてみましょう。たとえば、起床予定の時間に合わせて、電気毛布や暖房のタイマーなどをかけておくことによって、体温の上昇を促すこともできます。あるいは、一度目を覚ましたときに、そうした外気をあたためることもいいかもしれません。シャワーで体温アップ
身体をあたためる、という点で前の方法と同じですが、他にもメリットはあります。例えば、私たちは寝ている間、ものすごい量の汗をかいています。このべたついた汗によって身体の新陳代謝は悪くなり、体温調節機能がうまく働かないことがあります。そのため、シャワーで洗い流すことによって、身体の機能そのものを目覚めさせてあげるのです。二度寝はいいけれど、でもスマートにね
二度寝は気持ちが良いですし、メリットもあります。けれども、それは昼寝と一緒で、有効かつ短い睡眠でなければ意味がありません。
スマートではないだらだらした睡眠はむしろ身体に悪く、遅刻をして他人にも迷惑をかけてしまうので、誰も幸せになりません。だったら、スマートに二度寝をして、あとはサクッと起きる、これで皆幸せになるのです。