パソコンやスマホで疲れるのは、眼と脳
大きな要因であるブルーライトの、心身への影響
テレビ、パソコン、スマホ、タブレット・・・仕事でもプライベートでも私たちは電子機器に囲まれています。画面をみていて眼だけでなく、肩こりや頭痛・不眠などをともなう慢性的な疲れを感じる人も多いでしょう。その原因として、最近よく話題に出るのが、液晶画面から発せられるブルーライトです。
ブルーライトとは
ブルーライトとは、波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光のこと。ヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜、目の奥まで到達します。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。
参照元:http://blue-light.biz/about_bluelight/
ブルーライトは、眼をとおして、脳にも強い刺激を与え、アドレナリンやセロトニン、コルチゾールという緊張やリラックスを切り替えるホルモンに影響を及ぼします。人によっては、ホルモン分泌が乱され、ストレスを感じる場合もあるようです。
また、LEDから発せられたブルーライトは網膜への悪影響があると各所で発表されています。
長期化すると、生活習慣も変えてしまう!?
ブルーライトは脳が日中と勘違いするくらい強い光のため、睡眠・覚醒リズムを乱す恐れも指摘されています。眠りを誘うメラトニンの分泌を抑制するということが実験結果で明らかにされています。いまや、日本人の4割に不眠症の疑いがあるといわれており、不眠が鬱や生活習慣病のリスクを高めるという事実も無視できません。
健康への影響が明らかになったとして、ドイツでは照明器具から発せられるブルーライトの使用ガイドラインが作られているほどです。
ブルーライトを減らしたい
今すぐできることは、グラフィック設定とアプリ使用
とはいうものの、仕事でパソコンを使わないという選択肢はないですし、スマホを捨てることもできませんよね。今すぐできる対策としては、以下があげられます。
- パソコン画面をブルーライトカットモードにする
- スマホにブルーライト低減アプリいれる
- 液晶画面にブルーライトカットフィルムを貼りまくる
- 電子書籍はKindleで読む
もっと守るには、ブルーライトカット眼鏡
しかし、テレビやLED照明などまだまだブルーライト発信源は残っています。きりがない・・・。
そして、画面設定を変えたり、アプリを使うと画面が暗くなるし、そもそも面倒。でもあきらめないで。発想をかえて、自分が眼鏡をかけて防ぐという手だてもあるんです。
ブルーライトカット眼鏡って?
ブルーライトカットメガネの種類と購入方法
ブルーライトカット眼鏡(以下、カット眼鏡)には、度なしと度つきがあります。
度なしであれば、店頭やウェブで即購入できますし、値段もエレコムの1500円、ZoffやJINSでも2900~3900円から購入できます(2016年4月現在)。
度つきの場合は、プラス4000~5000円程度かかります。店頭で視力測定後、最短30分で手渡しという店舗もあります。自分の度数がわかっていれば、ウェブで購入することも可能です。
次に気になるのが、ブルーライトカット率。カット率50%以上は、レンズに色がつき、だんだん濃くなっていきます。現在発売されている中では、JINS PCのnight useタイプが60%で最高です。
レンズに色がつかず、カット率も高めが希望のあなたには、Zoff PC Ultraがおすすめです。ほぼクリアレンズですが、お値段は1万円以上と高めです。
JINSの店舗で買ってみた、そして・・・
眼の疲れや肩こり、不眠に悩まされている私は、JINSの店舗に行ってきました。当初はネットで買おうとしたのですが、自分の現行メガネの度数が記載された保証書をなくしてしまい、行かざるをえなくなりました。JINSでは、度数は個人情報のため店舗でも保存されておらず、また計測しなおすことになりました。
ブルーライトカット率25%、38%、60%の3つの中で一番売れているのは、クリアレンズの38%heavy useだそうです。しかし、同じ価格ならブルーライトをもっとカットしたい私は、60%heavy useを買うつもりで、店員さんに質問をぶつけてみました。
私
「これ、昼間かけてたらおかしいですか?」
店員さん
「・・・。試着されてみるとたぶんおわかりになりますが、だいぶ違いはあります。あくまで、ご自宅に戻られて、就寝前に使うための製品ですので。ベッドの中でスマホをみるときなどを想定してますから。」
私
「確かに、サングラス一歩手前ですね・・・。でも効果は高いんですよね?」
店員さん
「あると思います。昼間かけると、逆に眠くなってしまう恐れもあるので、就寝前の使用をおすすめします。」
そこまで?と疑いつつも、就寝前もスマホが手放せず、そのせいで寝つきが悪いのではと感じていた私は、即決で購入いたしました。ただ、60%heavy useは、完成までに1週間かかるということでした。やはりメインで売れているわけではないので、店頭に在庫がないようです。
25%と38%であれば、今使っているメガネが他社のものでも計測機にかければ視力がわかるため、計測なしで30分で持ち帰ることができます。実際に視力を計測したとしても10分足らずしかかからず、計測は無料ですので大きな差ではないのですが、手間はなるべく省きたいですよね。
JINSでは、ダミーメガネとカットメガネを使った使用者において、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌で差が見られたという実験結果が掲示されています。本当だったら、すごい・・・そんなこんなで、じんじんする眼のだるさをとりたい、ぐっすり眠りたい、という想いを込めて約9000円を支払いました。
使用後1か月たって、効果はいかに?
使用後1か月たった今ですが、まず、眼の疲れはかなり低減しました。というか、このメガネなしでは、画面がまぶしすぎる!そりゃ寝つきも悪いはずです。肩こりについては、差は感じられません。そもそも姿勢の問題なのかも・・・。
そして、寝つきはというと、プラセボ効果かどうかわかりませんが、以前は毎回30分以上かかっていたところが、5-10分くらいで入眠できる日が5日に3、4回と増えました。心理面での安心も大きかったと思います。カットメガネが一種の入眠儀式のようになったのもよかったです。
問題は、家族から「その色、変だよ」と言われること。私は、用心して夕食後21時くらいから使用しているので、人目についてしまいますが、寝室内だけでかける分には問題ないと思います。
まとめ
- ブルーライトは、眼の疲れだけでなく、脳からホルモンへ影響を与え、精神状態や睡眠を左右する。
- 機器側でカットするには、電子機器のグラフィック設定、低減アプリ、カットフィルム、kindleなどがある。
- カットメガネは度なし1500円から、度付き8000円強から。50%以上はカラーレンズになる。ネットでも購入可。
- まぶしさが減り、眼の疲れが大幅に改善。寝つきもよくなった気がする。肩こりは解消できず。
こう書いてみると、ブルーライトカットメガネの入手は、案外面倒くさいかもしれません。でも、マッサージに行ったり、サプリを飲んだり、寝不足でつらい朝を迎えるよりは、何かご自分にあう方法で、ブルーライト対策を始めてみてはいかがでしょうか。電子画面をみている時間が、人生の半分近くを占める時代に我々は生きているのですから。
店員さんのおすすめ heavy use
購入商品 night use
参照:
http://news.mynavi.jp/news/2014/11/17/117/
http://securitysoft.asia/bluelight/hikaku/glass/
http://www.jins.com/jp/news/2014/04/jins43.html