安眠のための不動産の探し方
入学・進学・転勤などで、新天地での生活を始めるにあたって、不動産屋を回って新居を探すことはとても重要なことです。
近所にスーパーマーケットなどの便利な店があるか、駅までのアクセスが良好かなどの利便性を考えて新居探しをするものですが、住居は生活の基礎になる場所である以上、「安眠できる」ということも良く考えなければなりません。
安眠できる新居を探すには、どういうポイントに気を付けるべきなのでしょうか。
木造より鉄筋コンクリートを選ぶ
マンションやアパートに新居を構えようとするならば、まず建物の工法に気を付けなければなりません。
アパートには木造二階建て型の建物が多いものですが、安眠できるかどうかで言えば不適格と言わざるを得ません。
木造の建物は左右隣・上下からの物音が伝わりやすく、眠りを妨げられることがしばしばあるからです。
防音性で言えば、マンションに多い鉄筋コンクリート製の建物が一番優れています。
ただし、鉄筋コンクリート製でも壁が薄いと防音性が低くなるので注意しなければなりません。
幹線道路・線路が近くない
幹線道路沿いや線路沿いの物件は交通の便が良く便利そうに見えますが、実際には騒音という不便さと引き換えにしているものです。
鉄道は始発から終電までガタンゴトンと音が絶えないし、幹線道路は車の走行音がそれこそ1日中途絶えないものです。
駅が近くにあると甲高いブレーキ音も響いてくるので、とても安眠には適しているとは言えないものなのです。
住民の質が良い
よく「住めば都」とは言いますが、「住み続けられなければ都でもなんでもない」というのが正しいものです。
そして一か所に定住し続けるためには、近隣の住人の質が大事な条件となります。
例えば、朝早くからバターンとドアを開け閉めする、子供が大声で泣いていてもあやしもしない、人のゴミ出しにいちいち口出ししてくる、新規住人を見張っていちいち井戸端会議の俎上に挙げて楽しむ、自分の外出のために子供の面倒を押し付けてくる、面倒を見ても当たり前のことだと威張るし面倒を見なければ人でなし呼ばわりする、というように相手のペースに合わせていたら病気になりそうな近隣住人がいるのは安眠を阻害するストレス源になるのです。
築年数が古い家は避ける
交通の便もいい、周囲は人も車もうるさくない、工法は鉄筋コンクリートで言うことなしの物件を見つけたとしましょう。
しかし、築年数が30年・40年というような古い物件であった場合、その物件は除外するべきです。
一戸建て・アパート・マンションの耐用年数は50年にも満たないため、築20年を越えたら補強工事やリフォームを考えるべきです。
古い家は軋むし床が沈み込んでしまうし、建築基準が現在の基準に満たないため防音性も低く耐震性も保障できません。